vol.6 丸胴?横割り?Tシャツ

こんにちは~~~~!👍👋

Tシャツの縫製って気にして手に取ったりしてますか?

Tシャツには、脇下に縫い目があるタイプのものと、ないタイプのものの2パターンがあります。

縫い目のないものを丸胴、あるものを横割り(割はぎ・割縫い)と言います。

アメカジやヴィンテージ・古着好きの人達は、もはや選びたいアイテムな丸胴ですが、
一般的な知名度はあまりないかと思われます。
てか、脇下に毎度注目しないですよね汗

なんでわざわざ有無の2種類があるのー?ってことで、
今回はこの二つの違いをご紹介していきます!(^^)!

これが最も一般的なTシャツの側面です。
日本で流通しているのは大半がこちらです。

これは別々に切った布同士を縫い合わせ、一着の服にしています。
サイズ感に一貫性があり、胴の一部を狭くしフィット感を出したりと
デザインのバリエーションが広いです。

メリット
・サイズやデザインの幅を広く細かく調節し展開することが可能。
・フィット感がある。
・形が崩れにくい。

デメリット
・縫製をする必要がある。
・縫製部分が肌にあたると心地が良くない。
・斜行が発生した時に縫い目の位置が変わってしまう為に目立つ。

レディースでよく見かける腰部分のくびれたデザインのカットソーとなると、
横割りでの縫製が必須となります。
日本は技術力の高さから、細かな縫製やデザインにこだわる傾向が強いため、
横割りの縫製が主流となっています。

丸胴は、アメリカでは古くから製造されている製法で、今でもアメリカンヴィンテージとしてデザインする際にはよく見られる形です。
日本ではインナーや幼児用の肌着に多く見られます。
これは、生地を作る段階で”吊り編み機”という円形の編み機で丸く編み上げています。

メリット
・縫製の手間がない
・縫い目がないので着心地が良い
・裁断部がないのでプリントの自由度が高い

デメリット
・シェイプ等のデザインが不可
・斜行が発生しやすい

丸胴のカットソーは、裁断や縫製の手間がないため大量生産に向いています。この特長により、生産効率が高まり、コストを抑えることができます。
また、縫い目がないため、動きやすさも向上し、着心地が良い点が魅力です。

丸胴が広まった背景には、1920年代のアメリカが関係していると言われます。
当時、兵士や労働者向けの衣服には大量生産が求められており、丸胴の製法がそのニーズにぴったりと合致しました。
この時期、丸胴はファッション業界にも影響を与え、カジュアルウェアとして普及していったと思われます。

丸胴は裁断の過程がないため、余分な端切れが出ず、サステナブルな製法として注目されています。
さらに、大量生産にも適しており、効率的です。
しかし、日本では丸胴を生産できる工場が少なく、細かな縫製やデザインにこだわる傾向が強いため、横割りの縫製が主流となっています。
実際、丸胴を生産できる日本の工場は現在わずか3件しかないと言われています。

製造面では、それぞれにメリット・デメリットがありますが、
手に取る際には、最終的には着心地やデザイン、雰囲気で選ぶことが大切です。
是非、今後Tシャツを選ぶ際や、はたまたオリジナルアイテムを作る場合は、
製法の違いやその意図に注目し、アイテムが完成するまでの過程や選択肢を楽しんでいただきたいです!