vol.4 ニットのゲージと番手って?

こんにちは~👋

今回は、ニットの”ゲージと番手”についてお話します~

ネットで洋服を探しているときに”ローゲージニット”や”ハイゲージニット”という言葉を目にしませんか?
商品を見比べると、どちらがどういった特徴の商品なのかはわかるのですが、、、
ゲージってなに??って感じじゃないですか?

まず、ゲージとは1inchの中にどれだけの針が入っているかの指標です。

ゲージの数=針の本数です。

ハイゲージ・ミドルゲージ・ローゲージは、それぞれ以下のゲージの基準で決められています。

12ゲージ以上・・・ハイゲージ
6ゲージ以上、10ゲージ以下・・・ミドルゲージ
5ゲージ以下・・・ローゲージ

となっています!

ゲージの数字が大きいほど編目は荒くなり、小さいほど細かくなります。

ハイゲージはインナーが主で夏はコットン、冬はウールと素材によって一年中着れるアイテムです。
ミドルゲージは一般的に想像するニットのアイテムが多いです。
インナーにもアウターにもなれる万能なゲージで、選択する機会が多いと思います。
ローゲージはざっくりとしたセーターや厚手のアウターが多く、編目がわかりやすいアイテムになります。
春夏にはメッシュニットも近年よく見かけますね!あちらもローゲージのアイテムです!

ゲージを決める際に番手という指標を参考にします。

番手”というのは、ニットの重さと長さから割り出された値のことです。

番手にはコットン素材の”綿番手”、ウール素材の”毛番手”、麻素材の”麻番手”などと素材や紡績方法で基準が異なるのですが、今回は綿番手を主にお話しします!

これは、糸の太さを表しています。(厳密に言えば糸の太さと重さの比重を表しています。)

左の数字は、1ポンド(約453g)の中に何ヤードの長さの糸かを表しています。
1ポンドの重さに840ヤード(約763km)の長さがあればこれは1番手で、1/1と表記します。
1ポンドの重さに、二倍である1680ヤードの長さがあれば2番手となります、表記は2/1となります。

右の数字はその糸が、何本の糸を撚り合わせたものかを表しています。

綿番手では2/1と表す2番手の糸ですが、毛番手ですと1/2と逆で表します。
なので表記から一目で素材がわかります!

ゲージ同様、左の数字の大きい糸は細くなっていくので、目の細かいTシャツ等の生地を作るのに適しています。
小さければセーター等ですね

右の数字の大きい糸は、1本の糸を作るために複数本の糸を撚っているので強度と太さが増します。
また、違う色同士の糸を撚ることでデザインにも幅を利かせられます。
また、単糸よりも生地にした際の手触りが滑らかになります。


ハイゲージのニットは、編み目が細かく密度が高いです。その為には細い糸を使うので、細い番手の糸を使います。
ミドル・ローゲージも同様に、ミドルゲージには細くも太くもない番手、ローゲージには太い番手の糸を使用します。


製造過程で、ゲージと番手を調整することで、求めるニットの風合いや特性を作り出します。例えば、同じゲージでも、糸の番手が異なれば、ニットの質感や柔らかさ、耐久性が変わるため、作り手はそのバランスを考えながら選択しています。

ゲージは「編み目の細かさ」を示し、ゲージの数字が大きいほど編み目が細かく、糸が細くなります。
番手は「糸の太さ」を示し、番手の数字が大きいほど細く軽い糸になります。
ゲージと番手は互いに影響を与え合い、ニットの風合いや厚さ、見た目に大きな違いを生み出します。
これを理解すると、ニットの選び方がより簡単になりますし、自分にぴったりな素材感やデザインを選ぶ際にも役立ちますね!

どの番手でどのゲージにするかを出す”適正ゲージ”というものもあるのですが、ニットを自分で編む人には重要な情報ですがさらにややこしくなってしまうのでまたの機会に、、、汗

みなさんがネット通販で服を買う際、アイテムを想像する知識の手助けになればと思います(^^♪