vol.3 ニットの”三原組織”を知る

こんにちは~👋

vol.3の今回は、”ニット”のお話です!

vol.1・2のUSAコットンよりももっと身近でポピュラーな気がしますが、、、
更に理解を深めていきましょう!👍👍👍


“ニット”と聞くと冬場に着る暖かいセーターをなんとなく思い浮かべがちでは?
(夜なべして編んでいるイメージ)
それも勿論ニットです!が、夏場に着るTシャツなんかもニットの一種なのです、!

そしてニットって実は細かく分けようとするとめちゃくちゃ種類があるんですね
素材が違ったり、編み方が違ったり、糸の太さが違ったり、、

COREAGEは”ニット”にもかなりこだわりをもっています。
なので、数編に亘ってニットの奥深さを共有していきます👍

そもそもニットってなんなのでしょう!

ニットとは英語で「knit」と書き、日本語で言うと「編み物」で、これは素材のことを指します。
セーターもカーディガンもマフラーも全部ひっくるめて”ニット”です。
イメージとして出づらいですが、Tシャツやポロシャツもニットなのです。
逆にそうでないアイテムで多い例を言えば、着物・ワイシャツやスーツ・コートなどがあげられます。
これらは織物(テキスタイル)と言います。機織りの織物です、助けた鶴がコソコソ作ってたアレです。

織物は糸が縦と横の連続で出来た素材に対し、ニットは輪をループさせて編まれています。

この、編み方にたくさんの種類があります。

まず、基本となる3つの編み方を「三原組織」といいます。
・平編み
・リブ編み
・パール編み

の3つが基本の編み方です。

天竺編み・メリヤス編みとも呼ばれます。
これが中でも最もポピュラーな編み方で、裏表で編地が変わる分かりやすい見た目です。
昔、スペインやポルトガルで靴下を編むためにいられていた方法で、日本でも足袋を作る技法として広まっていきました。(”メリヤス”という言葉はスペイン語の「メディアス」ポルトガル語の「メイアス」が訛ったものだとされています。また、”天竺”というのはインドの旧名から来ています🐵☁)
横編みの超基本形で、横方向への伸縮性に優れておりTシャツや肌着はこの技法で編まれたものがほとんどです。

↓表面にハート型の様な編目が続くのが特徴↓

ゴム編み・フライス編み・畔編み(あぜあみ)とも呼ばれます。
先ほどの平編みが横編みなのに対して、こちらは縦編みの代表です。
裏表が同じ編目になり、こちらもまた横方向への伸縮性に非常に優れています。
セーターやスウェット・ロンTの首回りや袖口、ニット帽などによく使われる凹凸のはっきりとした技法です。
また、優れた伸縮性から体に非常にフィットしやすいので、インナーやタートルネックのようなピタッとしたアイテムに用いることできれいなシルエットへと仕上がります。
そして厚めの生地になるので透けにくいこともポイントです。
横と縦を交互に配置したり、横だけ2目にしてみたりでデザインにも差をつけやすいです。
リブ編みの名前の由来はスペアリブ等のリブの意味で、肋骨の形に似ているからだそうです、、🍖

↓凹凸があり、横向きの編目とハート型の様な編目が続くのが特徴。
1×1の交互だけでなく、2×1や2×2になったりもします↓

ガーター編みとも呼ばれます。
裏表で編目が同じで、縦への伸縮性に優れます。
糸量を使うため、厚みが出やすいのでセーターやマフラーなんかによく使用される技法です。

↓横向きの編目が続くのが特徴。平編みの裏面はこれと同じ編地になっています↓

“ニット”とはあくまでも総称であり、細かく分類できてしまうので同じ編み方・同じアイテムでも人や場合や糸の素材によって名称が変わります、、。
同じ見た目なのに、名前がいくつもあるなんてややこしいですよね~

一着に対して、複数の編み方が使用されているのは先人の衣服に対するこだわりの賜物ですね

今、着ている洋服をまじまじと見つめて、(何編みかな~?)なんて観察してみてください笑
知識をつけることでズバリな一着を探し出す術にもなるんじゃないでしょうか!
みなさんが洋服選びをする時の選択幅が広がると嬉しいです👍

次回は、また踏み込んでニットの『番手とゲージ』についてお話します!