vol.1の今回は、COREAGEでも使用している” USAコットン “についてお話していきます。
ざっくりと
・USAコットンって?
・アメリカでのコットンの歴史
・USAコットンを選ぶ利点
について以下でお話していきます☺✌
USAコットンって?
” USAコットン “は、アメリカ合衆国のコットンベルトあるいは綿花地帯と呼ばれる、アメリカ合衆国南部に広がる地帯で栽培された綿花のことを言います。
綿花は”花”ではなく”実”なのです。花が咲き、実が成ったその種の表面の細胞が長細く生長し、上の画像のような繊維状になります。はじけた実の見た目が花のようなので綿花と呼ばれます。
” コットン “というものは、非常に気候に影響されやすい植物です。
同じ品種の種を植えたとしても、栽培地やその年によって品質や生産量が大きく変わります。
アメリカでは最新の科学技術の利用し、コットン栽培における品質・生産量の安定化を図っています。
USAコットンの特徴としては、ざっくりいうと耐久性に優れ、肌触りがいいです。
『お気に入りの服を何度も着て何度も洗濯してすぐクタクタになってしまった…(T_T)』という経験ありますよね?
USAコットンの使用された素材はそこが違います!
油分が少なく硬めの素材ですので、着れば着るほど、洗えば洗うほど柔らかく着心地の良いアイテムへ育てられることがUSAコットンの強みです。
服を育てるという点でいえば、デニムにこだわりのある方なんかだと倍以上ファッションを楽しめますよね(^^♪
そしてUSAコットンは水分を吸ったり発散したりとするので、通気性が良く夏場には涼しいです。
ですが、繊維の中心が空洞になっている為、暖かい空気を逃がすこともないのでなんと冬場には暖かいのです。
世界でも、四季のはっきりした気候である日本で着用するには、一年を尚快適に過ごす為にはベターな素材となりますね👍
ではここからは、少しさかのぼってアメリカでのコットンの歴史を考えてみましょう🤔💭
USAコットンの歴史
アメリカで綿花栽培が確認されたのは1540年初頭と、今から約480年前にもなります。
(最も古い記録であれば、紀元前5500年前にも遡ります。すごい!)
そこから何世紀にも亘って、綿花はアメリカの農業の中心へとなり、
1800年以降、アメリカ南部を中心に西側へも劇的に綿花栽培は拡大していきました。
しかし、1930年代に綿花を好む害虫の発生により多くの綿花畑が破壊され、産業へ大きなダメージを与えました。
綿花産業の復活を目指し多くの組織が設立されたのですが、その中でも綿花生産者協会は綿のイメージの再ブランド化を計り、綿で作られた衣服の魅力と豪華さをマーケティングしていきました。
繊維工場との発展した技術を用いることでアメリカの綿花は世界中に広まり、瞬く間に綿花市場は急成長を遂げました。
1970年代までには、技術の大幅な進歩によりほとんどの綿花は南西部の大規模な自動農場で栽培され、綿花の生産はさらに効率的になりました。
近年では、アメリカは綿花の輸出量世界一となっています。
そのような背景やアメリカの産業の歴史からUSAコットンは、栽培や労働環境、農作物に関する厳格な法監視のもと生産されています👍
USAコットンを選ぶ利点
USAコットンを人々が選ぶ利点としては、前述の実際の使用感に加え以下のような企業努力にもあります。
USAコットンはU.S. Cotton Trust Protocolという、基準によって生産されています。
これは、SDGsに沿ってつくられた人と環境に優しいサステナブルな、すなわち持続可能な綿花生産の為の基準です。
アメリカの綿花業界は責任ある生産を約束し、1981年から35年間に水の使用量79%減・温室効果ガスの排出40%減等と大幅な環境負荷削減を実現してきました。
そして現在はさらに高いレベルを目指し、2025年までに
水の使用量→18%削減
温室効果ガス排出量→39%削減
土地利用効率→13%向上
エネルギー使用量→15%削減
土壌損失→50%削減
土壌炭素→30%増加
を目標と掲げています。
そして、アメリカの綿花生産農家は97%以上が家族経営なので、代々受け継がれる畑を残していくための懸命な意識と努力がまたそれらの目標を支えています。
上記のサステナブルな目標を達成していくための他、「どんな原料を使い、どのような製品を使っているか」を消費者に明確に提示する為、トレーサビリティを提供しています。
トレーサビリティとは原料の調達から生産・消費までの一連の流れ、すなわちサプライチェーンを追跡可能な状態にすることです。
法科学を扱う他社との協働でトレーサビリティを提供することにって、消費者との安心と信頼を構築しています。
そして、上記の追跡において綿50%以上及びアメリカ綿100%の使用が確認できたものには”COTTON USA™マーク”の表示が許可されます。
最後に
このように、USAコットンのアイテムは機能性だけでなく、USAコットンの製品を選ぶことで安心し必然的なSDGsへの参加が可能となります(^^♪
ひとつの素材にフォーカスをあてるだけでも、こんなにも奥が深いってすごいですよね🤔💭
生産の裏側や過程・工程を知ることによって、手に取るアイテムへの愛着が増すのではないでしょうか♬
” コットン “というマテリアルにこだわりと興味があるとすれば、USAコットンはズバリ手に取るべき逸品なのかもしれませんね~
次回のvol.2ではCOREAGEならではのUSAコットンへのこだわりをご紹介したいと思います☀